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田渕直也 著「確率論的思考 金融市場のプロが教える最後に勝つための哲学」を読んだ

投稿日:2021年2月1日 更新日:

 

田渕直也 著「確率論的思考 金融市場のプロが教える最後に勝つための哲学」を読んだ。
未来はだれもわからない。そんな世界でどういう考えで行動するのか。いろいろ参考になる話だった。
そのなかで相場の話は特に興味深いものだった。

市場は完全なランダムウォークという言い方は相場をやっている人間ならきいたことのある説だろう。

本のなかで、相場のトレンドを表したようなグラフが出されているのだが、それはランダムな点をシミュレーションしたものだという。コンピューターでランダムな点の並びと同じく相場もランダムな動きだという。あれこれ相場の上がり下がりにファンダメンタル、テクニカルのいろいろな理屈をつけても結局は動きはランダムだと。

相場がこのあと上がるか下がるかは誰にもわからないというのだ。

人間の認知バイアスや行動心理により、バブルやその反対のバブル崩壊のような急上昇、暴落などあるが、それらも含めておしなべてみれば結局はランダムの動きになるのだ。

だが、ふと思ったのだが、相場の動きがランダムならコイントスと同じで上がるか下がるかの確率は50%。そうなると、負けと勝ちのポイントに差をつけて、続けていけば必ず勝ちのポイントが大きくなるのではと思った。

こちらにも書いたが、勝ち100点、負け30点として勝負し続ければ自ずと勝ち点の方が増えていくのではないか。これが不確実な相場で生き残る「聖杯」なのでは?

損小利大について考えてみる

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